吉野熊野国立公園「大台ヶ原ドライブウェイ」の紅葉と大台ヶ原ビジターセンター

奈良県吉野郡上北山に位置する場所には、貴重な自然環境が残されている【大台ヶ原】があります。

その場所へ、紅葉狩りも兼ねて行って来ました。

その日は朝早くから出発する予定だったのですが、いろいろとあり結局出発時間の二時間遅れで出発することに……。

車で【大台ヶ原】方面に向かっているとその途中で、木々が赤や黄色に色づいた山々を見ることができます。

🔽山々が緑と赤、黄色に彩られとても綺麗です。

そのような綺麗な山々の間を車ですすみながら、『大台ヶ原ドライブウェイ』の入り口に着きました。

この『大台ヶ原ドライブウェイ』で【大台ヶ原】まで行きます。

『大台ヶ原ドライブウェイ』の入り口から途中までの道幅はとても狭く、車と車の交差には慎重にいかなければいけません。

途中までの道路の道幅は狭いのですが、道路の先にあるトンネルをくぐると、道路の幅がだんだんとひろくなっていきます。

『大台ヶ原ドライブウェイ』を車で進んでいくにつれ、まわりの景色で気づいたことが……!!

「だんだんと、紅葉された木々が少なくなってきてるような。」そんな感じをうけながら、どんどんと『大台ヶ原ドライブウェイ』を進んでいきました。

ある地点からそれまで感じていたことが、現実に目の前に現れました。それは、紅葉された木々であっただろう、何も葉っぱがない木々たちが辺り一面に広がってきました。そして、その木々の下には落ち葉でいっぱいになっています。もう、ドライブウェイの上のほうでは「落葉」の時期を迎えていたみたいです。

残念に思いながらも、ようやく【大台ヶ原】に到着いたしました。

【大台ヶ原】では登山客の人が多く、登山をする方々は、登山用ウェアやジャージ、またはスポーツウェアなどを着用し、登山靴やリュックなど、登山をするうえで適している格好をされています。

🔽登山の入り口(初級コース)

🔽入り口付近にある「大台ヶ原の現状」についての立て看板。

🔵登山コース

初級コース=約9㎞で約4時間のコース。コース道は整備されているので歩きやすく、一般向けのコースです。

中級コース=約9㎞で約4時間のコース。日出ヶ岳・大蛇嵓・シオカラ谷吊り橋など見所が沢山あるコースです。シオカラ谷の紅葉は絶景です。

上級者向けコース「西大台」=約9㎞で約5時間のコース。原生林のなかいろんな草花を発見することができますが、非常に厳しいコースとなっています。道に迷ってしまうようなコースなので、ベテランの登山者の人と行かれたほうが無難です。

[※登山を希望される方は、大台ヶ原ビジターセンターでの登山届が必要です。]

吉野熊野国立公園大台ヶ原(西大台利用調整区とは)
  • 貴重な自然環境が残された大台ヶ原の中でも、「西大台」には、西日本有数のブナの自然林が残されており、静寂で原生的な雰囲気を体験できる場所となっています。

  • この美しい自然環境を守り、将来に引き継いでいただくために、西大台は日本で最初の「利用調整地区」に指定されました。

  • 「利用調整地区」とは、将来にわたり良好な自然環境を保持し、より質の高い自然体験の場を提供するため、立ち入り人数などを調整する区域のことで、自然公園法に基づき指定されています。

  • 立ち入りに当たっては、事前に手続きを行い、定められたルールに従って利用する必要があります。(※日出ヶ岳や大蛇嵓などの東大台へは手続きなしで入れます。)

引用元:環境省 近畿地方環境事務所

また【大台ヶ原】の駐車場には、隣接している「大台ヶ原ビジターセンター」があります。このビジターセンターで、ハイキングコースの案内や受付で登山届をすることができます。

「大台ヶ原ビジターセンター」の入り口付近には、その時期の状況に応じた【大台ヶ原】登山情報などの掲示板が置いていますので、登山前の参考になります。

🔽紅葉情報案内

🔽自然情報案内

🔽熊の目撃情報

【大台ヶ原】は大自然豊かな場所です。その分、自然界で生息している動植物たちも多いです。そのため、危険な動物が生息しているのも事実なのです。

●奈良県に生息している熊について。

奈良県には、「ツキノワグマ」という熊が生息しています。山や川などの熊が生息していそうな場所へ行かれるときは、注意が必要になります。

🔷熊について🔷

  • 体長は110~130㎝ぐらいで、体重約50~100㎏。
  • 性格はおとなしく、内気です。しかし、熊の子供を連れた親熊は強気になっています。
  • 熊の特徴としては、走るのが早く、木登りもでき、川を泳ぐのも得意です。
  • 視力はあまりよくない反面、聴力や臭覚はかなりすぐれています。
  • 熊の日常の食生活は、春には若芽や山菜などの草が主流で、夏には蜂やアリなどの昆虫類。また秋には、どんぐりやくりなどの木の実などを好んで食べています。
  • 熊は薄暗い時間帯が大好きです。(夜行性ではない。)
  • 単独行動をとる熊は、一定地域を季節を通じて回っています。

昔から熊は、紀伊半島に生息しています。自然が豊かな場所でもあるからなのですが、その動植物が生息している自然界に一歩足を踏み入れることは、危険性も伴います。だから、熊に対しても人間側から注意をしなければなりません。

🔶熊に出会わないためには。

・夕方から早朝にかけては熊の行動時間なので、その時間帯に山や川に出向くことはとても危険です。熊の行動時間帯には山や川などに行くのは控えましょう。

・熊は聴力がすぐれていて、とても音には敏感な動物です。なので、なるべく自分の存在を知らせるために、鈴やラジオなどを持ち歩くのがいいとされています。

・山で山菜とりをするときには、十分周囲に気をつけなければいけません。また、山や川などに出掛けるときには、できるだけ単独行動は控えて、少なくとも二人以上での行動をとったほうがいいでしょう。

 

🔶もし熊と出会ってしまったら。

・遠くに熊を見つけてしまったときは、熊に対して刺激を与えないようにして、”あわてず・騒がす・静かに”その場を立ち去るようにします。

・また子供の熊を発見した場合は、親熊が近くにいるのでとても危険です。すみやかに、安全な場所に立ち去るのが無難です。

・もし熊にこちらが気づかれてしまった場合は、決して大声や物を投げたりの熊に対しての刺激を与えてはいけません。普通にしていれば、事前に熊のほうから立ち去るはずです。あわてて行動にうつすことは、事故につながる危険性が高まります。

・それでも熊が近づいてきたら、熊は逃げるものを追う習性があります。大声をださずに、手持ちのリュックなどをその場に置き、熊の気をそらしながら、ゆっくりと立ち去ることが無難なようです。

 

【大台ヶ原】の駐車場に隣接されているお店では、熊よけの鈴が販売されています。登山前に音がなる装備をしていったほうがいいかもしれません。

~大台ヶ原とは~

大台ヶ原は、日出ヶ岳(標高1695メートル)を最高峰とし、標高1400~1600メートルのゆるやかな起伏がつづく台地で、年平均降水量が約3500㎜を超える日本有数の多雨地帯として知られています。

周囲には、豪雨によって削られた絶壁や崖、V字渓谷にかかる滝など雄大な景観が広がっています。トウヒ、ウラジロモミなどの針葉樹と、ブナ、ミズナラなどの広葉樹で構成される貴重な自然が残る大台ヶ原は、吉野熊野国立公園内の特別保護地区に指定されています。

大台ヶ原開山後の歴史は、100年余りと比較的新しいのですが、その時間の中で大きく様変わりしてきました。特に様々な要因による森林衰退がいちじるしく、この森を守るためにたゆまない取り組みが続いています。

引用元:大台ヶ原ビジターセンター

「大台ヶ原ビジターセンター」では、【大台ヶ原】に生息している植物や、ニホンジカやカモシカなどの動物などの説明や、大台ヶ原についての成り立ちなどが記載された展示物があります。

【大台ヶ原】をあとにし、また「大台ヶ原ドライブウェイ」をすすみながら、ドライブウェイの紅葉の景色をいろんな場所で撮影しました。

🔽【大台ヶ原】から下りのドライブウェイ。

🔽ドライブウェイの横で見つけた真っ赤な紅葉。

🔽アップにするととても綺麗です。

🔽雲の間から太陽がさしこみ、とてもきれいな絶景な風景です。

🔽大台ヶ原の景色が一望できる場所で撮影。山々が折り重なりとても神秘的な風景をかもしだしています。

🔽大台ヶ原ドライブウェイの道沿いにある立て看板。貴重な自然も見ることができます。

🔽ドライブウェイの道沿いから見ることができる大台ヶ原の風景。

今回、【大台ヶ原】を訪れて、『大台ヶ原ドライブウェイ』での紅葉が落葉し、紅葉の時期が終わりに近づいていて、紅葉をあまり見ることができませんでしたが、大台ヶ原の大自然をふれることができ、とても癒された気分になりました。

大台ヶ原の登山道では、まだ紅葉を見ることができる絶景ポイントもあります。

来年度は大台ヶ原の紅葉の時期に、そういう絶景ポイントに行って、大台ヶ原から見る紅葉を堪能してみたいと思っています。

 

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