世界遺産の地・宮島……。
日本三景の大鳥居がある厳島神社は、世界文化遺産に登録され、多くの観光客が訪れるほど有名な場所です。
その宮島には他にも、「大本山大聖院」という願い事が叶う「守り砂」で知られる寺院があります。
場所は、厳島神社の出口から徒歩約10分のところにあり、川が流れ苔むした岩山などがあり、とても自然豊かな場所です。
この辺りでも可愛い鹿があちこちで見れました。
橋を渡ると、川の近くに立てられた「大聖院」の立て看板があります。
立て看板にはこう書かれてあります。
江戸時代、厳島神社の運営を行う別当職の役割を果たし、十数ヵ寺あった社僧を率いて法会や延年・晦日山伏など行っていた。大正12(1584)年仁和寺の任助法親王の滞在があり、以来仁和寺との関係を深め、現在は真言宗御室派の大本山になっている。また16世紀後半にはここで豊臣秀吉が和歌の会を行った。代々の別当職は座主と称され、その紀元は12世紀高倉上皇と平清盛などの参詣を記した「高倉院厳島御幸記」に記されている座主とされている。(大聖院立て看板参照)
大聖院の入り口付近に、可愛らしいお地蔵さんをみつけました。
先に進むと左側に手水所がみえてきます。
参拝前に心身を清め、ふと下の方をみるとお地蔵さんが……。しかも、逆立ち?をしているかのような姿のお地蔵さんです。
手水所をあとに正面に向くと、入り口の仁王門にある巨大な仁王像が門を守っています。
仁王門をくぐり抜けると、長い石階段があります。
そして、その階段の中央には大般若経筒(六百巻)があり、三蔵法師がインドより持ちかえった経で、さわって参れば無量の福が得られると云われています。
石階段を登っていくと、左下側に「五百羅漢」がズラリ……。小さなカラフルな帽子を被っていてとても可愛らしいです。
さらに登って行くと鐘付堂があり、その横手には「ねがい玉」という、丸い玉が3個で300円で販売されています。
このねがい玉には「厄」という文字が刻まれてありました。
ねがい玉を、階段の場所からねがいを込めて先にあるツボのなかに投げ入れると、どうやらねがいが叶うそうです。
さっそく、1、2とツボに投げてみましたが、なかなか入りません。最後の玉を投げましたが、ギリギリツボの側面にあたり割れて終わりました。小さなツボなので、そのなかに入れるということは難しそうです。
そして、階段を登り境内へ……。
境内に入るとすぐ左手には納境所と受付があります。こちらで、御朱印帳を先に出してから参拝することをオススメします。
納境所の向かい側には、地蔵堂・観音堂があり、十一面観世音菩薩像が祀られています。
そして、仁王門の真正面には本堂があり、そこに願い事が叶うと云われる「守りの砂」が置いてあります。
「守りの砂」は4種類。
紙守り砂を購入し納境所に行き、御朱印帳を受け取り、境内をあとにしました。
大聖院の御朱印がこちらになります。
最後に、宮島グルメといえば牡蠣が有名ですが、アナゴだしの炊き込みご飯や白ご飯に、蒲焼きにした甘辛いアナゴをのせた宮島発祥の伝統グルメ「あなごめし」も有名です。
宮島にはあなごめしのお店が何店舗かあります。そのなかで、宮島で100年以上続くアナゴとカキ料理の専門店「御食事処 梅山」であなご丼をいただきました。
甘めのふっくらとしたアナゴがぎっしりと、ご飯のうえにならんでいるあなご丼です。アナゴは箸で切れるほどやわらかく、甘めのタレがご飯に染み込みとても美味しいです。
このお店では、牡蠣の身がプルプルとしたふっくらとしていて美味しいかきうどんもあります。
自然豊かな風景と、神秘的なパワーがあふれる宮島は、歴史のあるみどころがいっぱいの観光スポットでした。